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IFMAとは

 地域を博物館、フィールドミュージアムとみたてて、地域のなかのさまざま資源を活用し、地域の課題を解決し、住民にとって心穏やかで暮らしやすい地域をつくる。平成15年(2003年)、この「思い」を実践するNPOフィールドミュージアム文化研究所をスタートさせました。以来、20年にわたって活動を続けてきたと言いたいところですが、現実はさまざまな事情のなかで細々と活動を続けてきたところです。これは代表の南が二足の草鞋を履いてきたということが大きな原因です。
 一方、この二足の草鞋の20年間、京都文化博物館(1988年~2011年)から京都外国語大学(2011年~)での博物館活動、研究活動、教育活動のベースに必ずあったのが、このフィールドミュージアムです。フィールドミュージアムを地域住民のために、地域の何を発見し、何のために、どんな方法で、どうマネジメントしていくか?ご縁をいただき同志社大学院の総合政策科学研究を通して学ぶことができました。
 考古学と博物館学を仲介者とした実践的な地域研究活動の成果を、総合政策科学から分析・評価し、住民に寄り添ったフィールドミュージアム政策を提言し実施する。あえて考古学としたのは、もちろん考古学が遺物や遺跡を通して人類の歴史を復元するという学術的な学問ということもありますが、考古学が目指している当時の社会の復元、再現のためには多様な専門分野との共同研究が不可欠な学問だからです。この学問の特徴は、現代社会を考える上でも生かすことができる総合政策科学でもあると思います。
 また、博物館学もそもそも総合政策科学的な特徴を持ちます。近年は、博物館の活動を施設内だけにとどまらず、社会との関連で位置付けるようになってきました。また、中央政府各省庁の地域創生につながる政策の中にも博物館がしばしば見られます。昨年改正された「博物館法」では、博物館は社会教育機関であることを改めて確認した上で、文化芸術基本法の精神に則るとしています。そして、その事業には、「他の博物館等と連携すること、及び地域の多様な主体との連携・協力による文化観光その他の活動を図り地域の活力の向上に取り組むことを努力義務とする」を加えました。
 地域の多様な主体との連携・協力によるその他の事業には、福祉、まちづくり、国際交流などが含まれています。私たち一人一人をとりまくコミュニティ、社会にはさまざまな課題があり、環境問題、食量問題、エネルギーさらには国際問題など、決して日本だけでは解決できない課題も少なくありません。つまり博物館が地域の中で活動していくということは、こうした問題の解決のために取り組んでいかなければならないということです。このためには、地域をフィールドミュージアムとして、多様な学問分野、研究成果を総合し、地域の多様な主体との連携・協力していく、総合政策科学としてマネジメント(フィールドミュージアムマネジメント)による取り組みが必要と考えます。
 こうした背景をもとに、IFMAがNPO設立20年を迎える2023年、心機一転で活動を再開、発展させていくことになりました。このHPは、そうした活動のスタートであり、情報発信の拠点です。これからのHPの情報更新と検索数、問合せ数が活動の成果ととらえて、ここに私たちの意思を明らかにするものです。
皆さまのご理解とご支援をぜひともお願いします。

2023年(令和5)7月1日
NPO代表 南 博史
理事 稲葉康夫
理事 森木礼子

ifma組織図
目的

この法人は、地域を自然や景観を背景とした博物館、つまりフィールドミュージアムとしてとらえ、地域の歴史・民俗、人・生活、技術・産業などを博物館学的視点から調査研究し、地域に対して地域の再生と活性化を提言・支援することによって、心安らかで質が高く活力のある地域づくり、住みやすいまちづくりに寄与することを目的とする。

活動の種類

社会教育
まちづくり
農山漁村または中山間地の振興
学術、文化、芸術またはスポーツの振興
環境の保全
国際協力
子どもの健全育成
その他の活動
フィールドミュージアムに関する調査研究
ミュージアムなどの文化教育施設の計画、建設、運営などの助言・支援

入会について

現在、会員制度、入会方法の改定にむけて準備中
入会など会の活動に関心のある方は、以下からお問い合わせください。

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