調査研究報告
IFMA研究員は、国内外をフィールドとしてフィールドミュージアムに基づくまちづくりや文化遺産の保存・活用に関する調査研究を行っています。ここでは、それぞれが異なるテーマで取り組んでいる調査研究を報告しています。
研究員紹介
川嶋まどか Madoka KAWASHIMA
大阪府出身。京都外国語大学および同大学院外国語学研究科で学位を取得後、博士後期課程を満期退学する。
2022年度から研究員としてIFMAに在籍している。専門分野は中米考古学で、2013年から中米ニカラグアで考古学調査を行っている。とくにニカラグアとコスタリカを中心に当該地域における考古学研究と考古学成果を博物館学的手法で地域に還元してゆくという「考古学×博物館学」を組み合わせた地域づくりに取り組んでいる。
門脇景子 Keiko KADOWAKI
兵庫県出身。京都外国語大学外国語学部フランス語学科を卒業。
在学中、公益財団法人京都古文化保存協会主催の未指定文化財修理修復保全の無料相談会「文化財ドック」に参加し、文化財の保存・修復に興味を持つ。
卒業論文では、「文化財修理・修復に使われる道具・材料・原材料の安定した確保の方法」をテーマに調査し、現在も調査を続けている。大学卒業後、2022年度からIFMAに研究員として在籍し、海外の文化財の保存・修復に適した紙を考案、自作、提供することを目標に掲げ、国内外の手漉き紙と紙漉き技術について研究している。
宮田怜奈 Reina MIYATA
京都府出身。京都外国語大学および同大学院外国語学研究科で学位を取得。2023年度から研究員としてIFMAに在籍している。
専門分野は動物考古学で、とくに動物依存体と考古学成果を比較することで、人間と家畜、動物の生態との関係を解釈する歴史・文化研究に取り組んでいる。
また、考古資料だけでなく、今の社会における人間と動物の社会的文化的関わりを明らかにすることを通して、地域の新たな価値の発見、課題解決にむけたワークショップなどに取り組んでいる。