お知らせ

2023年度くまだん大学閉講式終了

IFMAでは、2011年福井県越前焼復興プロジェクトに関わったご縁から越前町でのフィールドミュージアム活動を行ってきました。とくに2013年からは、代表南が勤務する京都外国語大学国際文化資料館や学芸員資格課程の外部連携活動として、越前町熊谷で継続的な活動を続けてきました。越前焼の発祥の地でもある熊谷は、武生や鯖江のある谷平野から屏風のように広がる越前山地に向かって一番谷奥にある集落です。そして、峠を越えると一気に越前海岸に降りていきます。

熊谷では、課題である少子高齢化、過疎、中山間地での米作りなどの解決に向けて住民に寄り添った活動を続けてきました。そして、それまでの活動を講座にまとめた「くまだん大学」を昨年度から行っています。

2023年度は、「環境保全型生業を学ぶ」をテーマに、5月から連続した講座を開催してきました。「シイタケこまうち体験」、古熊谷の環境を学ぶ「生き物観察会」「ホタル観賞会」「漁業体験」「炭焼き窯再生プロジェクト」そして、年間とおして、化学肥料や農薬を使わない米作りを学ぶライスフィールドプロジェクトです。秋には手刈り、枷場かけ(天日干し)をし、「田んぼの姫」として販売までこぎつけました。

そして、11月12日(日)無事に閉講式を迎えました。残念ながら参加者の出席はありませんでしたが、くまだん大学に関わっていただいた熊谷の住民、農業支援員、講座講師、そして学生が参加し、今年の活動を振り返るととともに来期に向けた課題について意見交換できました。

一番の課題は参加者が少ないということで、やはり広報の大切さをあらためて感じた次第です。IFMAのHPもリスタートしたことも踏まえ、これからはSNSなどを通した発信、そしてさらに活動の仲間を増やすことを来年度に向けた目標にしたいと思います。

こうした活動に興味のある方、ぜひご連絡ください。